ちょっぴりほっこりだった前巻とうって変わって大きな変化が生まれる。 しかも関羽と曹操の物語がここで。 ネタバレしますのでご注意を。(上の文もネタバレではある) 董承の血判状に名を連ねた吉平。 曹操の侍医でもある名医吉平が企んだのは頭痛持ちの曹操の毒殺。自分が施す頭痛薬に毒を仕込むことだった。 だがこの計画を聞いた董承の下男の密告ですべて曹操の知るところとなる。曹操は暗殺計画に加担した者の一族郎党をことごとく捕らえ斬殺した。その数は七百人にのぼった。 曹操暗殺は帝の密詔からとはいえ帝を処刑することはできない。そうすれば国中の反感を買うのは目に見えているからだ。 しかし加担した西涼の馬騰と徐州の玄…