ウザい横文字語を覚える暇があったら、ことわざや故事の成り立ちを学べ たしかに言霊は存在する。 しかし言霊について書く前に、ことわざや故事に傾倒した時の話をしておこう。 ことわざや故事にこそ、成り立ちの理と美に溢れている。 例えば《五十歩百歩》という言葉。 正確には日本のことわざではなく中国故事になる。 もちろんご存知だろうが【似たりよったり】という意味だ。 しかし五十歩百歩がなぜこういう意味になったのか成り立ちを正確に答えられる人がどれだけいるだろう? 「五十歩も百歩も似たりよったり」では満点解答とは言えない。 成り立ちの背景にはこんな物語がある。 戦で逃げ出した二人の兵士が「俺は五十歩しか逃…