詩 あちらの感性たちへ 僕は一割にも満たないこちらの感性で君たちを見ている 遠足の手引きの簡単な漢字が読めなかった無教養な先生を 大笑いで辱めた九割方のあっちの感性たちよ 君らにとって人生の辛さを忘れる手段は 馬鹿笑いだけなのがさびしい限りだ 怒れる君たちはさらに破壊的なパワーを秘めている 単純性のバイアスは笑うか怒るかでファジーな中間は完全蒸発 まるで神楽で踊りまくるおかめとひょっとこみたいに 大袈裟な振りが型にはまって普遍化し、歴史化している 何のてらいもなく馬鹿にし吊るし上げるベクトルで 次なる戦争を知らず知らずに準備しているだろう 君たちは仕事に疲れ、家に帰ってテレビを付け 芸人の戯言…