2月4日、アメリカは本土上空に侵入していた中国の気球を、大西洋上に出てから撃墜した。 この気球はまず1月28日にアラスカ州アリューシャン列島北部の防空識別圏に侵入、 30日にはカナダ上空、31日にアメリカ北西部アイダホ州上空、 2月1日にモンタナ州、次いでカンザス州・ノースカロライナ州で目撃され、 計1週間ほど米本土上空に滞在したことになる。 さて、米本土上空を飛んだ他国の気球と言えば、太平洋戦争中の「風船爆弾」である。 そして「他国の領空を侵犯した偵察機が撃墜される」と言えば、1960年に起きた天下に名高い「U2機撃墜事件」である。 (このときは、アメリカのU2機がソ連上空を侵犯していた。)…