初めて読んだのは、知人から借りた角川文庫版でした。 もう随分前のことで、どうして借りることになったのか覚えていないけど、そのときに初版だから丁寧に扱うようにと言われたことは覚えています。 それから何年後のことだったか、これまた覚えていないけど、もう一度読んでみようかと金子國義のカバーデザインが印象的なこの幻冬舎アウトロー文庫版を揃えました。 『家畜人ヤプー』沼正三 『家畜人ヤプー』は沼正三による長編SF・SM小説。 私自身はSMと言われても「お洋服のサイズのことかな?」くらいの発想しかなく、そのへんのことはよく分かりませんが、初めてこの本を読んだときはあまりに壮大な、人間というカオスが生みだし…