2021年10月23日 03:34 芸術なんてものは私には必要がない。そんなものは、それを飯のタネにしている批評家あたりに任せておけばいい。私には、溺れる対象だけが必要なのだ。人生とは所詮、なにかに気を紛らわせて生きているだけのことだという気が私にはする。 洲之内徹 さらば気まぐれ美術館 1987年 新潮社 美術が学ぶべきものではない、と感じるのは、国語が学ぶべきものではない、というのと同じ次元で私が感じることだ。 だが、そういう思いは「学び」という行為の持つ「強制」という性質(それは学びの本質であるように、「学校」では思いがちであるが、実はそうではないのではないか、とだいぶ年を取ってから思い…