―その1589― ●歌は、「我が妻はいたく恋ひらし飲む水に影さへ見えてよに忘られず」である。 浜北区宮口 八幡神社(旧若倭神社)万葉歌碑(若倭部身麻呂) ●歌碑は、浜北区宮口 八幡神社(旧若倭神社)にある。 ●歌をみていこう。 ◆和我都麻波 伊多久古非良之 乃牟美豆尓 加其佐倍美曳弖 余尓和須良礼受 (若倭部身麻呂 巻二十 四三二二) ≪書き下し≫我が妻(つま)はいたく恋ひらし飲む水に影(かげ)さへ見えてよに忘られず (訳)おれの妻は、ひどくこのおれを恋しがっているらしい。飲む水の上に影まで映って見えて、ちっとも忘れられない。(「万葉集 三」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫より) (注)よに【…