労使関係の歴史と展望 人事専門誌『HRmics』に掲載された連載「原典回帰」を1冊にまとめたのが、『働き方改革の世界史』です。労働政策研究所長である濱口桂一郎氏と雇用ジャーナリストで上智大学経営学部客員教授などを務める海老原嗣生氏の共著による本書ですが、連載時は”マルクスなんてワンオブゼム労働イデオロギーの根源を探訪”というサブタイトルが付けられていました。労使関係論の世界的な流れを、集団的労使関係を軸に、さまざまな流派のさまざまな視点を踏まえ、幅広く体系的に解説しています。 「労働は商品じゃない」という誇り 本書の中でもっとも印象に残ったのは「労働は商品じゃない」という言葉の誤解についてです…