●あるべき論の議会と現実のコロナ禍 私が経営企画課長を務めた令和3年(2021年)は、新型コロナ感染症の猛威による世の中の激動ぶりが色々な意味でピークのタイミングであったが、前年のようなパンデミックとも言える急拡大の渦中において誰しもが右往左往しているばかりではなく、ワクチンの普及とそれに伴う重篤化が減る中で、新興感染症というものへの対応の在り方が議論されるくらいに冷静さを取り戻し始めていた。 新潟県では、早くから県が中央司令塔組織を立ち上げて県全体としての医療対応を調整したこともあり、全国的に見てもコロナ感染による死者数を低く抑えられており、個別具体には結構な軋轢やもめ事なども随所にあったも…