厭な実話怪談集、なんだけれどもどんどんおもしろくなっている・・・気がするのは気のせいですかね?いや、厭なんだけれども。いや、厭なんだけれどもって日本語もさ、おかしーんだけどさ。 つくね乱蔵『恐怖箱 厭熟』(竹書房 2021年)の話をさせて下さい。 【概要】 家や土地の祟りから、悪行の報いとして受けた呪いまで、底冷えのする恐怖実話がずらり。 押し入れから属象と出ルミぼ絵のないゴミ。最後にみつけた木箱の中を見た途端、すべての記憶がよみがえる・・・「紗耶香様」、 パワハラで辞めた社員らが結成する上司を呪い殺す会、その成果は・・・「団体交渉」、 夜中に聴こえる赤ん坊の声。出所は背中の彫り物・・・「入れ…