我々は列になって森の中を歩いている。私は先頭に立ち、後ろに何人か続いている。私の背後を歩いている背の高い人は、私の主であり、私はその従者である。主は地面までつくほど長い服を身にまとい、これまた長い金髪を束ねずにさらりとなびかせて歩いている。 我々は湖のほとりに出た。ほとりには様々な動物たちがたむろしている。正確には様々な動物たちではなく、様々な動物の衣装を着た人びとである。ちなみに私は黒蝶の衣装を着て、黒蝶として振舞っている。 湖にたむろしている動物たちはみな、何かに憤っている。何に不満があるのか、彼らの様子からは読み取ることができない。だが、彼らの敵意が森の中から現れた我々一行に向けられてい…