今回は、失った恋を思いながら晩秋を過ごす歌。 (上の絵はAIのCopilotさんとの合作です) 千五百番歌合に 右衛門督通具 言の葉のうつりし秋も過ぎぬれば我が身時雨とふる涙かな 新古今和歌集 巻第十四 恋四 1319 (「新訳 新古今和歌集」水垣久 訳注 やまとうたeブックス) 【意訳】 秋の訪れとともに木々の葉が色を変えるように、あなたと交わした約束の言葉も、色褪せたかのように変わり果ててしまいました。 そんな秋も過ぎてしまったいま、私は時雨のように冷たい涙に身を濡らしながら、年を重ねていくばかりなのでしょう… ………… 右衛門督通具(源通具)は、後鳥羽院の歌壇で活躍した人で、新古今和歌集…