1916(大正5)年2月5日、院線(現JR)四日市駅の西側から諏訪駅(現在の諏訪栄町)間を、先に開通していた三重軌道㈱(後に三重鉄道㈱と改称)と並行するように四日市鉄道㈱が蒸気軌道を開通させる。大雑把に説明すると、現在の近鉄四日市駅からJR四日市駅(の少し北側)間を横断するように東西に2本の線路が走っていた、というイメージだろうか。…今考えるととてもワクワクする(?)景色である。 それから約11年後の1927(昭和2)年、名古屋から伊勢神宮までの鉄道による直通運転を目指していた伊勢電気鉄道㈱のカリスマ社長・熊沢一衛は3月に四日市鉄道㈱の、8月には三重鉄道㈱の全株式を取得、社長にも就任し両社を傘…