映画黎明期から活躍した牧野省三 今回の主人公は日本映画の黎明期に活躍した、日本映画の父とも言われる映画監督の牧野省三。 牧野省三 映画の元祖であるシネマトグラフがフランスで開発されたのが1895年、動く写真に人々は驚いた。そして1908年、日本で劇映画の制作が始まり、歌舞伎の芝居小屋を経営していた30歳の牧野省三も映画の制作に乗り出した。牧野は最初は歌舞伎の人気演目の映像化から手がけたという。当時は無声映画で、説明は活動弁士が補うという日本独自の形態をとった。 彼のヒット作には特殊撮影を取り入れた「児雷也」があった。人物がカエルに変化したりする映像は観客に受けたという。最初は映画は歌舞伎役者達…