先日、有川ひろ先生の「物語の種」を読み始めますと書きました。まだ読んでいない人のため、ネタバレはごく少量にしたいのですが、少しも嫌という人はここで引き返してください。 この小説は全部で10本あります。ほとんどはそれぞれが完結していますが、いくつかつながっているものがあります。 私がとくにすきなのは第3話「胡瓜と白菜、柚子を一添え」です。読み終わってすぐにエッセイ+小説である「倒れる時は前のめり」の「ゆず、香る」を読みたくなりました。本棚から引っ張り出してきて、読んで、そして泣きました。 有川先生をご存知の方にはあたりまえですが、「倒れる時は前のめり」と「倒れる時は前のめり ふたたび」があります…