大学の講義で、科目は確か福岡正行先生の「行政学」だったと思う。相当昔の話だ。 今回『郵便局の裏組織 「全特」-権力と支配構造』(藤田知也 著 光文社 刊)を読了して、久しぶりにその話を思い出した。 もちろんこの頃はまだ、小泉改革による郵政民営化は行われていない。福岡先生の話の内容は、特定郵便局長がその座を子供に継がせる。試験はあるが形式的なもの、ということだったと思う。 初めて聴いたとき、そんなことが本当にあるのか、と耳を疑った。後に、僕自身が特定郵便局(長)からひどい扱いを受けたり、犯罪まがいの話(本書4章でも山ほど出てくる)を聴くようになってから、コイツら本当に国家公務員なのか、と疑うよう…