後白河院(新潮文庫)【電子書籍】[ 井上靖 ]価格: 528 円楽天で詳細を見る 帝位に就くとは思えず、女官を侍らせて今様三昧だった即位前の後白河天皇。ところが思いがけずに即位すると、朝廷はかつてない権力闘争に巻き込まれる。その中で後白河天皇は皇室、摂関家、平家、源義仲、源義経、源頼朝と数多くの権力者が舞い踊る舞台の主役を務めた。 浮き沈みの激しい武家たちを翻弄して、頼朝から「日本一の大天狗」と呼ばしめた後白河天皇(上皇→法皇)を、当代に残った4つの日記の著者が一方的に語る形式で綴られた、非常に凝った作品。そのため最後まで語り口調のみで会話も地の文も一切ない。何より主役の後白河院の言葉もない中…