ヌマヌマはまったら抜け出せない現代ロシア小説 傑作選沼野充善・沼野恭子 編訳河出書房新社2021年10月20日 知人が読んでいてなかなか興味深いと言っていた。気になった。図書館で予約したら、結構な人数の待ちだった。そのうち、2022年1月8日、日経新聞の書評にもでていた。ようやく予約が回ってきたので借りて読んでみた。 『ヌマヌマ』というのは、小説のタイトルではない。本書は、ロシア文学の12の短編が一冊になっているのだが、翻訳しているのは沼野充善さん、沼野恭子さん。二人の名前がタイトルになっている。ヌマヌマのお二人は、40年近くずっと、現代ロシア文学の最先端とともに走ってきた、という。お二人とも…