『下らなく過ごしても一生、苦しんで過ごしても一生だ。苦しんで生々(いきいき)と暮らすべきだ。 志賀直哉『志賀直哉全集第6巻(らくがき三つ)』(岩波書店)』 多感で感受性が強い志賀直哉は、内村鑑三の講義を聴いて感銘を受けて、キリスト教には入信しなかったものの、大きな影響を受けたとあります。 ただ、身内との板挟みとなり、父との軋轢が生じる結果になったといいます。 本人が「品行点が悪かった」と説明している通り、自由奔放に振る舞う少年だったようです。 今で言うところの学級崩壊の先導的な立ち位置だったのかも知れません。 それは、落ち着きがないと評価され、二回の落第に繋がった要因だったようです。 そのエネ…