日本の農業が抱える、後継者不足と低い収益性という構造的な課題。この根深い問題に対し、金融業界の巨人、大和証券グループが真っ向から挑んでいます。その挑戦の最前線に立つのが、今回取り上げる大和フード&アグリ株式会社です。同社は「金融×農業」という全く新しい視点から、大規模・高効率なビジネスモデルを自ら構築し、農業を持続可能な産業へと変革することを目指しています。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。第7期決算では1.2億円の純損失を計上し、純資産は▲16.7億円という巨額の債務超過に陥っています。これは単なる失敗なのか、それとも未来への壮大な投資の過程なのか。日本の農業の未来を占うこの挑戦…