党首討論会に臨む自民党の石破茂首相=2日午後、東京都千代田区(酒井真大撮影) 6月29日に東京都内で催された第3回「安倍晋三元総理の志を継承する集い」で、感心した場面がある。挨拶に立った昭恵夫人が、安倍氏の命日にかけてこう語ったのである。「7月8日、七転び八起きの日。主人は再チャレンジできる社会をつくりたいと言っていました」 ▼命日について抄子はそれまで、安倍氏没後の日本の成り行きと重ねて「七転八倒」や「七難八苦」といった負の言葉を思い浮かべていた。それが昭恵夫人の一言で前向きなイメージへと変わった。確かに、安倍氏は「何度でもチャンスがある社会を作りたい」と言っていた。言葉の選択は大切である。…