滋賀の田舎の実家の裏には、当たり前に畑が広がる。野菜の畑の外側には草花が咲き、そのほか鉢植えの花々も咲いている。 田舎の庭だから、都会のお金持ちのお庭のように上品で優雅とはけっして言えないが、それでも味わいがあり花々は可愛く咲いている。 自然がどうだとか、そんなこと思う前から山を眺め、草の匂いをかぎ、何もない田舎の野道歩く環境に、テレビや本の世界の空想を無理やり重ね合わせて、僕は遊んでいた。 日本は緑が豊かだから、そんな環境はいくらもある。 結局、自然を飽きることなどできない。 歳も重ねれば、また良い遊び相手になってくれる。 友達が送ってくれた紫陽花に毎朝水をあげる。 勤め先でもらった苺の苗を…