異常震域とは、通常の地震が、震源から近ければ近いほど揺れが強い傾向にあるのに対して、震源地よりも遠く離れた場所で震度が大きくなる現象のこと。
プレート境界付近で発生する地震のうち、陸側プレートの下に沈み込んでいる海側のプレートの内部に震源がある場合に、このような現象が生じやすい。
地震波は硬いプレートの内部においては、遠くまで伝わりやすく、一方で軟らかいマントルの内部においては伝わりにくい。従って、地震波はマントルを通る震央付近よりも、遠くてもプレートのみを通る地域のほうがより伝わりやすいことになり、結果として揺れの大きさが震源からの距離に比例しなくなる。
また、それ以外にも地盤が弱い地域とそうでない地域では、震度1〜2は変わるとされている。