------講義録始め------ それでは、アタッチメントの発達はどのようになされるのでしょうか。アタッチメントの発達を考える前に、アタッチメントを示す行動を考えてみましょう。行動として示されるアタッチメントは、基本的にここに挙げた3つのものがあります。 1つは定位行動です。アタッチメント対象を目で追ったり、耳を澄ましてどこにいるかを確認したりする行動です。 2つ目は信号行動です。にっこり微笑んだり、泣いたり、抱っこを求める行動です。泣いている子がいれば大人は何が起きたのかと思って近づきますし、にっこり微笑まれたら嬉しくなって長くその場に留まって顔を見ようとしたりします。子供が両手を伸ばすと…