歯科矯正・歯列矯正と同義語
悪い歯並びや噛み合わせを、矯正装置を用いて正しい位置に導くこと。
学童期に行う第一期治療(小児矯正)と、永久歯列期の行う第二期治療(ワイヤー矯正)にわけられる。
小児矯正・・・拡大装置や床矯正装置
成人矯正・・・マルチブラケット(金属や目立たないプラスティック・セラミック、歯の裏側に着けるリンガルブラケット)他マウスピースタイプ
小児矯正・・・2年〜 長くて9年ほど(第二期治療に移行した場合の年数)
成人矯正・・・2年〜4年ほど(装置が脱着までの期間の目安です)
小児矯正・・・30〜50万まで 【注意】第二期治療に移行した場合→ 成人矯正 − 小児矯正 の差額を支払うのがふつうです
成人矯正・・・60万〜140万ほど 裏側矯正は費用が高い
基本的に健康保険がきかないため、全額患者負担の自費診療となる。
不正咬合は先天性(遺伝)と後天性(癖・外傷・歯周病など)に分けられる。
そのほとんど(80%ほど)が後天性によるものであり、日常生活における悪習癖(頬杖・舌癖・指しゃぶり・寝癖など)
が原因だと認識することが非常に重要である。とくに現代人は「よく噛まない癖」があるため、不正咬合になりやすい。
舌癖の改善に関しては口腔筋機能療法(MFT)といったトレーニング療法も矯正歯科では行っている。
矯正歯科は歯科医師免許を有していれば診療項目として掲げられる。
しかしながら、歯科分野にも歯周病や口腔外科、小児歯科といった専門分野があり矯正歯科もそのうちの一つであるた
め、専門性が求められる。その専門性が求められる歯科矯正治療に関して、一般歯科医院に治療を任せてもいいのかが
近年の重要な問題である。
矯正治療は専門の知識と技術が必要であり歯科大学では臨床(治療)については、ほとんどと言っていいほど学ばず、
矯正医になるためには大学卒業後に専門技術を学ばなければならない。
しかし、大学卒業後、国家試験に合格し歯科医師免許を取得すれば、専門技術を学ばなくても“矯正歯科”を標榜で
きるため、矯正治療の専門技術や臨床経験が不十分な医師が不適切な治療をおこなうケースが後をたたない。
日本矯正歯科学会・・・矯正歯科の学会の中でも一番歴史があり、会員数が多い学会である。
認定医・指導医・専門医制度を設けており、専門医は全国にたったの300名弱しかいない(2012年現在)
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