心とうはすべての窓に顔を出すことあらぬ思い壕べ行きつつ 『捲毛の雲』 さらっと読んだものの、何年も放ったらかしだった歌集。一昨日くらい、わたしが読むべきタイミングがよかったのか、背景を知らずに読んだのもよかったのか、小田切ヒロが梅田に来ているインスタライブを見たあとに読んだからなのか、一首一首、なんなんだと思ってドキドキしながら読みすすんだ。読む、というよりリズムを喪い、胸のなか、内側からつかまれてダイレクトに揺さぶられ、揺さぶられ、どういう感情ともいえない。直接、何か感情や感覚に似たものに出会う。 渡辺良という人の歌集を古本屋で手に入れ、とても惹かれて集めていって、この人の歌集にたどりついた…