僕も国連(United Nation)の活動には敬意を払っている。地球は一つしかなく、200以上の国や地域があろうとも、皆が協力し合える場は必要だ。僕が専門にしてきたデジタル政策についても、国連に動いてほしいと思ったことはあるし、それなりにしてくれている(*1)とは思う。 しかしこのところ、推進役たる先進国・大国が内向きになり、以前にもまして機能不全が目立つようになった。先月行われたCOP29には、日本の石破総理だけでなく、習大人、バイデン大統領、ショルツ首相、フォン・デア・ライエン委員長らが姿を見せなかった。皆、内政が混乱状態だったし、それを言い訳に目立つ場所に行きたくなかったのかもしれない…