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福島第一原子力発電所事故

(サイエンス)
ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょじこ

東北地方太平洋沖地震が原因で福島第一原子力発電所で起きた原発事故

概要

福島第一原子力発電所事故とは、2011年(平成23年)3月11日に福島第一原子力発電所(東京電力)で発生したチェルノブイリ原子力発電所事故以来2例目の国際原子力事象評価尺度 (INES) レベル7の原子力事故である。日本近海の三陸沖で同日に発生した東北地方太平洋沖地震の、地震そのものとこれに伴い発生した大津波によって施設が被った、多大な複合的ダメージを直接の原因としている。
福島第一原子力発電所の1、2、3号機、福島第二原子力発電所の1、2、3、4号機が地震の揺れによって自動停止。第一原発の2号機においては却水循環系に異常が発生して冷却水を注入するための予備発電機も故障、電源をバッテリーに頼る状態となり炉心融解(メルトダウン)が懸念されたため、原子力緊急事態宣言が発令され、半径20Km以内の住民に避難命令が出た。

5月14日、福島第1原子力発電所で、作業員1人が体調不良で病院に搬送され、死亡が確認された。復旧作業中での死亡は初めてとなる。午前6時50分ごろ、集中廃棄物処理施設で、配管などを切断する電動のこぎりを、2人1組で運んでいた60代の協力会社の男性作業員が、体調不良を訴えたため、医務室に運んだが、意識を失っていたという。その後、男性は病院に搬送されたが、午前9時33分に死亡が確認された。男性にけがなどの外傷はなく、外部の被ばく線量は170マイクロシーベルトで、放射性物質の付着もなかったという。また、東京電力によると、この男性に持病はなかったとみられるという。


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地震による損傷

1号機

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震の際に緊急停止。非常用炉心冷却装置が注水不能となった。
3月12日、1号炉付近で水素爆発し建屋が大破した。海水が注入が開始された。
3月15日、燃料棒の70%が破損(燃料棒を覆う金属に小さなひびや穴ができている)の可能性あり。

2号機

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震の際に緊急停止。
3月14日、海水が注入された。
3月15日、燃料棒の33%が破損の可能性あり。
3月17日、午後から電源復旧作業を東電職員らではじめる。

3号機

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震の際に緊急停止。
3月13日、冷却装置が停止。海水が注入された。
3月14日、冷却作業中の3号機が水素爆発。
3月15日、測定器の故障により測定不可能。
3月16日、白煙が上がり、水蒸気が出たと推測されている
3月17日、午前9時48分から陸上自衛隊のヘリ(CH47型)2機が4回にわたり上空から海水を投下。夕方から警視庁が地上から放水を開始、功を奏さなかった。防衛省はさらに午後7時35分から自衛隊の高圧消防車5台を投入、約30分間に計30トン放水し午後8時7分に終了。

4号機

東北地方太平洋沖地震の際には定期点検のため停止中だった。
2011年3月15日、爆発音あり。火災が発生、自然鎮火。
3月16日、原子炉建屋内の4階で再び火災。

5号機

東北地方太平洋沖地震の際には定期点検のため停止中だった。
3月15日、炉心内の水温・圧力が上昇。蒸気を逃がす作業した為、水位が約40CM低下。燃料棒の露出にはいたらなかった、隣の6号機から送電、水を注入できる見込み。

6号機

東北地方太平洋沖地震の際には定期点検のため停止中だった。
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