「本の雑誌」9月号の河出書房の特集を受けて、当方と河出書房のつき あいのことを思いだすことにです。 当方が本を買い始めたのは1969年くらいからでありますので、河出 書房はちょうど二回目の倒産をしたころで、その頃は文学全集をがんがん とだしていたのですね。文学全集には縁がなかったのですが、70年くら いからの「モダンクラシック」や「今日の海外小説」などの新刊がでる のを気にしておりました。 リアルタイムで購入し、いまも手元にありますのでは「七人の使者」が レアになっているかもしれません。「七人の使者」の一作を除いては、 文庫本でも読むことができるのですが、その一作のためにモダンクラシッ クの「…