小沢信男さんは、1927年6月5日生れでありまして、これは昭和2年生れ となります。大正が終わって、昭和が始まったのは12月25日でしたので、 昭和元年は、わずか一週間ほどになります。 同じ昭和2年生れではありますが、このところ読んでいる中村稔さんは1月 17日お生まれの早生まれということで、学校での学年は違うものの、ほぼ同じ 時代を生きています。 小沢信男さんは旧制中学で結核のために落第を重ね、復学した時の同級 生は、二、三歳下になっていたとのことです。 小沢さんの何陀楼さんの聞き書きには、次のようにあります。 「昭和21年の春先に、一高と早稲田の第一高等学院を受験しました。・・・ なんで、…