作家、地域雑誌編集者。 1954年、東京都文京区に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。
出版社で企画・編集の仕事にたずさわった後フリーとなり、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」(通称「谷根千」)を友人とともに発行。 同雑誌の編集を続けながら、地域研究、紀行、文学などに関する著作を発表する。 著書に『「即興詩人」のイタリア』(講談社、第12回JTB紀行文学大賞)、『鴎外の坂』(新潮文庫、平成9年度芸術選奨文部大臣新人賞)など。
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まだ桜にはすこし早いのかもしれませんが、友人夫婦はきままな旅にでて います。何度言っても見ることができていない雨晴海岸から立山連峰を見る ことを一番の目的にして、それから北上して鉄路で北海道に戻ってくるという 旅程なのだそうです。 富山の次は、猿ケ京温泉ということで、それはどこにあるのですかと聞きまし たら、谷川岳のふもとで、群馬県とのことです。 二時間ドラマが好きな人ですから、二時間ドラマの舞台にでもなって知ることに なったのですかと尋ねましたら、以前に「フルムーンパス」で旅行した時に宿泊 して、気に入ったので、再訪したとのことでした。 高齢者夫婦の旅の楽しみの一つに「フルムーンパス」を使っ…
本日3月3日は、2021年にお亡くなりになった小沢信男さんの命日となり ます。早いものでもう4年もたってしまったかです。 最近は、あまり小沢さんのことが話題になることもなしで、すこしさびしいこ とでありまして、ウィキペディアをみたら、没後に刊行になった著作が掲載さ れていなくて、これはいかんことです。ウィキの内容も、もうすこし充実したもの にできればいいのですがね。ちょっと考えなくてはです。 祥月命日には、この一年の小沢さんに関する話題を記しておりますが、次の ような話題がありました。(もちろん、いずれもこの場でとりあげておりました。) 中央線随筆傑作選 (中公文庫 な 78-2) 作者:南陀…
3 もういいか 山田稔 編集工房ノア 昨年一番うれしい本といえば、これ。書名となった「もういいか」は 「ぽかん 9号」に掲載されたものですが、「小沢さんとわたし」という 副題がついていることからわかるように、小沢信男さんとの交流を記し たものとなります。 この文章中に、一枚の写真が掲載されていて(山田さんのこれまでの 本に写真が掲載されているものがあっただろうか)、この写真を喜んだ のですね。 2013年11月9日と日付があるのですが、茨木市富士正晴記念館の 講演会に小沢さんが呼ばれたときに、控室で撮影したもので、写真には 小沢さん、山田さんと福田紀一さんが写っています。福田さんが写って いる…
今月の中公文庫の新刊に森あゆみさんが編した「谷根千文学傑作選」と いうのがあるということで、楽しみにしておりました。 「谷根千文学」というのは、というよりも谷根千という言葉自体が、人が口にする ようになったのは、そんなに昔ではありませんですね。森まゆみさんがお仲間と はじめた地域雑誌「谷中・根津・千駄木」のことを略して谷根千と呼ばれるよう になったのですから、この地域への森まゆみさんの貢献は大きいことです。 そして、今月に中公文庫から「谷根千文学傑作選」がでたのは、この地域雑誌 「谷中・根津・千駄木」の創刊40年を記念してのことなのだそうです。 この地域を舞台にしたり、ゆかりの文筆家等による文…
甲辰年八月廿三日。気温摂氏16.0/23.3度。曇時々雨(2.5mm)。 家人が自家用車(軽)のボンネットにカマキリがゐるのを見つけて、そろり/\と走り出すとそのまゝで、これならジャグワーに対抗できるかも、と。 本日、水府でこんなイベントあり(常陸山誕生150年)。常陸山生誕の地がある城東の小学校にて。一般市民枠の抽選には洩れた。主催者側の知己の話では大の里優勝と大関昇進決定で本日のイベントに参加予定の二所ノ関親方(稀勢の里)が水府に来られるかどうか案じたさうだが親方現れイベント終了後すぐに帰途についたさう。常陸山谷右衛門(明治7~大正11)は父が旧水戸藩士で河川運送と倉庫業を営んでゐたが事業…
あと残り少なくなっていた森まゆみさんの「じょっぱりの人」は、なんとか 最後のページにたどりつくことができました。これは読むことができてよかった ことであります。森まゆみさんの新刊ということもありますし、取り上げられてい るのが羽仁もと子さんということもあって、当方には必読のものでありました。 今は退会しているのですが、家人は結婚してまもなくに「友の会」に誘われ まして、長らく会員でありました。最寄りとか友の会セール、共同購入というの は、当方にも馴染みのことでありまして、その昔には当方がワープロで友の会 講習会の整理券などを作成したこともありました。 北海道から埼玉へと引っ越したときにも、お手…
本日は図書館から借りて本の何冊かが返却日をむかえまして、図書館へと 赴く日でありましたが、そういえば、前回に図書館カウンターで、継続して借りる 場合には、わざわざ図書館までこなくても、インターネットで手続きを取ることが できますよ言われたのを思いだすことに。 ということで図書館のホームページにアクセスして、それに当方のIDとパス ワードでログインしましたら、現在借りている本の一覧が表示され、そのうちに 期限が到来したもので延長可能なものは、ワンクリックで手続きができるように なっていました。 ありがたしで、自宅にいながらにして2週間の延長手続き完了です。 延長手続きをとったものの中には、あとす…
本日は青ではなく赤い月曜日です。7月に祝日がないということで作ったも のですから、本日は何の日であるのかよくわからないことで。当方はいつもの 月曜はパン作りの日なのですが、本日は赤い日にあわせて、パン作業はお休 みとなりました。 本日の午前中は庭仕事で汗を流して、午後はうとうとしながら、本を読むこと にです。まずは、これを読んでしまわなくてはと思っている森まゆみさんによる 「じょっぱりの人 羽仁もと子とその時代」を手にしておりました。 じょっぱりの人-羽仁もと子とその時代- 作者:森 まゆみ 婦人之友社 Amazon この本の100ページくらいまでは、うまくリズムがつかめずでありましたが、 羽…
週に一度の本の入れ替え日ということで、期限を迎えた本4冊を袋に入れ て図書館へと行くことに。新刊の棚を見ていたら、これ読みたいと思うものが ありましたので、それも合わせてカウンターにだして、こちら4冊は一度返却を して、また借りますといいましたら、先月末にシステムが変わりまして、予約さ え入っていなければ、わざわざ図書館に本をお持ちくださらなくても、ネットでも 電話でも継続の手続きはできるようになりましたと告げられることにです。 そうなのか、本日は新たに借りることになったので、来てよかったのでありま すが、自宅からも手続きができるようになったというのは、便利になったという ことか。 そのかわり…
朝にTVドラマ「虎に翼」を見ていましたら、主人公演じる伊藤沙莉さん が見事な啖呵を切っていまして、この主人公も状況にあがらう女性であり ますね。モデルの女性がどのような方であったのかはわかりませんが、 この時代にあってもあのような啖呵を切りますと、弾かれてしまいそうで すから、あの時代ではいかばかりであったでしょうね。 TVの主人公のモデルさんは、なんとか組織と折り合いをつけて出世(?) するのでありますが、戦後生まれで反骨精神を持ったまま弁護士となられた 多田謡子さんは、小林エリカさんの本に取り上げられてもいいような生き方 でありまして、30歳を前に病で亡くなるのですが、伊藤野枝さんがドラマ…