最近、興味深い新書を読んだのだけれど、下書きに入れておいた感想記事で、過去読んだ分がまだ残っているので、まずはこちらの三作品から。 『小説家の一日』(井上荒野・著) 昨年末に読んだ作品。タイトルを目にして、エッセイかと思ったけど小説だった。 メールや手紙のやりとり、メモ、レシピ、日記など、「書くこと」をテーマにした十篇による短編集。 主人公は、小説家や出版社勤務など、著者の周囲にいるような人物設定が多かった。 最初の二編『緑の象のような山々』『園田さんのメモ』は、複数作家による短編集などで既に読んでいた。 『緑の象のような山々』でのラストは、二度目でもやはりドキっとした。 決して爽やかな話では…