どどどど…後頭部に感じる川の存在で、目が覚めた。5時だった。 山奥の朝は冷え込む。布団から出ている首と顔が寒い。ふとんつむりになってストーブのスイッチを入れる。旧型のガスストーブは着火が遅い。ついでに電気ケトルのスイッチもオン。布団の中でまどろむこと5分間。ようやくストーブがつき、お湯が沸く。 お湯は湯呑に注いで少し置いておけばあっという間に飲みごろの温度に。お白湯を飲んで一息ついたら、朝風呂一択だ。 はぁ~…ぐっすり眠った静かな朝に一人で温泉に浸かるこの幸福感。この瞬間を味わわせてくれたすべての人と自分に感謝する。ボブ太郎はいい人生を送りました…。 しかし山に挟まれているので朝陽こそ差し込ん…