3ヶ月ほど前に、ネイチャー系学術誌のISMEジャーナルという微生物生態学専門誌に、「大気中に大量のウイルスや細菌が浮遊している」という論文が出ました(図1)[1]。一般の人が聞いたらびっくりするような内容ですが、空中にたくさんの浮遊するウイルスや細菌がいるというのは、微生物やウイルスの生態・環境学の常識です。 私は論文タイトルを見て、とりあえずダウンロードし、後でゆっくり読もうとそのままにしていました。 図1. ISMEジャーナルに発表された論文のウェブページ [1]. そしたら今月16日にツイッター上で、「無数のウィルスが空中に浮かんで地球を周回している層がある」とつぶやいている人がいて、N…