その日、あの野で見つけた青い花を、いくつか持ち帰りました。 小さくて、やわらかくて、大切にしないとすぐに壊れてしまいそうな、あのお花です。 今日は、すこし、試してみたいことがあるんです。 立ち寄った町の台所を借りて、お花を優しく洗います。 丁寧に水気を拭き取ったら、机の上に並べて、とろりとした液体を優しく塗り広げます。 そして、その上から、白い粒をそっとふりかけていきます。 ひとつひとつ、花のかたちを崩さないように。 ―あまくなあれ、あまくなあれ。 やがて、花びらのまわりが、きらきらと光るようになりました。 指先で、そっと持ち上げてみます。 ざらり、と、かすかな手ざわりがあります。 すぐに壊れ…