こんにちは、兎田よもぎです。 前回まで音のない森での出来事を綴りましたが、今回で、この森のお話は最後です。 今回は、森の奥で出会った、懐かしいような、悲しいような想いについて、綴ろうと思います。 池の先の森は、これまで以上に静かで、光の粒はひらひらと森の中に散らばりながら、わたしを導くように漂っていました。 落ち葉の感触も、風の揺れも、すべて遠くへ預けられたように静まり返っています。 しばらく歩くと、突然、パッと、開けた空間に出ました。 霧が晴れ、ここは日が差し込んでいました。 そしてそこには、小さな石ががひっそりと積まれていました。 まるで、誰かのお墓のようだと、わたしは思いました。 そのお…