竹田教授の哲学講義21講―21世紀を読み解く 作者:竹田 青嗣 みやび出版 Amazon 個々の人物の思想の説明もわかりやすく面白かったけれど、それ以上に「哲学を読む時にどういう角度で読むべきか」「哲学とはそもそも何なのか」という話が面白かった。 その中で特に「宗教と哲学の違い」の説明が印象的だった。 ふつう哲学というと、なぜ世界は存在するのか、自分の存在の意味は何か、死んだらどうなるか、それから、なぜ人は生きて苦しむのか、というような、世界や自己の存在についての根本の問い(謎)を問うものだ、という俗説がある。 だけど、あんまり信用してはいけない。 そういう「存在の問い」は、むしろ哲学の先行者…