最後の巡礼者(上・下)/ ガード・スヴェン (著), 田口俊樹 (翻訳) ノルウェーのミステリ作家・ガード・スヴェンの『最後の巡礼者』は、現在のノルウェーで起こった殺人事件と、ナチス占領下のノルウェーで進行するレジスタンス作戦の二つの時間軸を交互に描写しながら展開してゆく物語である。現在の殺人事件と過去のレジスタンス作戦、この二つにいったいどんな関わり合いがあるのか? 《STORY》 2003年、ノルウェーのオスロ外れにある森で3体の白骨死体が発見される。それは二人の成人と一人の「子供」のものだった。その2週間後。ノルウェーの元政治家であり第2次大戦でレジスタンスとして活躍した老人が惨殺された…