夏と言えば「平和教育」であった。 今は知らねど、昭和のころ夏休み中の8月6日は「登校日」とされて、学校に行かなければならなかった。 休みの日は今だと、ふつうに休ませてほしいが、そこはまあ子供のこと。 久しぶりにクラスメートと会ったり、休みなのに学校にいるという「非日常感」が、それはそれで味だったりしたものだった。 やることはといえば、そこは当然のごとく「戦争のおそろしさ」「平和の尊さ」を学ぶというもの。 黙とうしたり、反戦詩を読んだり、あとは冷房など影も形もない体育館で、 『おこりじぞう』 『対馬丸-さようなら沖縄』 『ピカッ子ちゃん』 といったトラウマ映画を観て、戦争の恐怖を学びながら、陰鬱…