共産党第7回全国代表者大会は、目まぐるしい国際情勢の変動を背景におこなわれた。会議は世界的な重大ニュースのためたびたび中断されたが、それは、ムッソリーニと愛人が17人のファシストとともに、パルチザンに殺されたこと、ヒトラーが彼の側近とともに残忍な生涯をベルリンの火焔の中に終えたこと、デーニッツ提督がロシア赤軍とは戦闘をつづけ西欧側には降伏するという申し入れをし、連合国間分裂のための最後の無駄な努力をこころみたこと、などだった。 大会が終わった5月1日には、ロシア軍はベルリンの真ん中で戦っていたし、イタリアのドイツ軍はぞくぞく降伏していた。1週間後にはフランスのドイツ軍が降伏し、ナチス陸海空軍の…