戦争犯罪

前回は、731部隊に流れる根底の思想について解説しました。 kumashine369.hatenablog.com 731部隊が行っていた非人道的な人体実験は、第二次世界大戦の終結とともに終わりを迎えたはずでした。少なくとも、そう私たちは教えられてきました。しかし、本当にそれは「終わった」と言えるのでしょうか？ 戦後、日本に進駐してきたGHQ（連合国軍総司令部）は、731部隊の存在を把握すると、その責任者である石井四郎を逮捕対象としてリストに挙げました。ところが、事態は大きくねじれていきます。アメリカはすぐに気づいたのです──石井たちが収集していた生物兵器と人体実験のデータには、戦争では得られ…

前回は、731部隊と石井四郎について解説してきました。 kumashine369.hatenablog.com 731部隊がなぜあのような狂気の道へ進んでいったのか。今回は、彼らの根底にあった思想について迫ります。 731部隊は、日本陸軍が満州（現在の中国東北部）に設置した秘密の生物兵器開発機関でした。その存在は長らく公式には認められず、戦後数十年にわたって“闇の中”にありました。しかし、その行動記録と証言をたどると、単なる科学実験の枠を超えた“思想”がそこにはあったことが見えてきます。 この部隊を率いた石井四郎は、東京帝国大学の医学部を卒業し、エリート軍医としてキャリアを積みました。彼の信念…

昨日は“731部隊”について解説しました。 kumashine369.hatenablog.com 731部隊という名で知られる陸軍の秘密機関の存在は、長らく語られることなく封印されてきました。そして、その部隊を創設し、指揮した人物こそが石井四郎でした。 石井四郎は1892年、千葉県に生まれ、東京帝国大学の医学部を卒業した後、陸軍の軍医としてキャリアをスタートさせました。 1936年には、関東軍防疫給水部、すなわち731部隊を創設。彼は「次の戦争は細菌兵器の時代になる」と信じており、その信念のもと、生物兵器の開発と人体実験にのめり込んでいきました。凍傷実験やペスト感染、さらには爆発による破壊テ…

昨日はマニラ大虐殺を引き起こして海軍の少将・岩淵三次について解説しました。今回はマニラ市に駐屯していた陸軍の大将・山下奉文との比較をしていきたいと思います。 「同じ日本軍」だったのに、なぜ判断がここまで違ったのか？ 山下奉文とは？｜“撤退”という決断を下した陸軍司令官 判断： 結末： 岩淵三次とは？｜「徹底抗戦」を命じた海軍指揮官 判断： 結末： 2人の対比｜判断の違いが生んだもの なぜこんなすれ違いが起きたのか？ 戦後の評価と私たちへの問い まとめ｜2人のリーダーが語る“戦争の現実” 「同じ日本軍」だったのに、なぜ判断がここまで違ったのか？ 1945年、太平洋戦争末期のマニラ市。10万人もの…

フランス公共放送ラジオフランスrfi1/6 ベルギーの人権団体ヒンド・ﾗジャブ財団は、国際刑事裁判所からベンヤミン・ネタニヤフ首相とその前国防大臣ヨアヴ・ガラントに対する逮捕状が発行されて以来、ベルギーに本拠を置くこの組織は、ガザに従軍したイスラエル人（大部分が二国籍）千人に対する告訴の準備を進めています そのため、イスラエル国外にいる元イスラエル兵は、ガザでの戦争犯罪の可能性があるとして、急いで滞在地を離れなければならなくなっています イスラエル軍は、2023 年 10 月 7 日以降ガザとレバノンで従軍していた予備兵を対象として警告として、現在海外旅行中に現地の司法当局に逮捕される危険があ…