国策落語『出征祝』は、笑いの中に巧妙に潜む戦争と洗脳の恐怖 国策落語『出征祝』 ある日、若旦那に召集令状が届く。 「番頭さん、番頭さん、大変です!ついに若旦那のところに赤紙(召集令状)が届きましたよ!」 「目出度い、目出度い。よし、店中総出でお祝いだ。小僧、すぐにお頭付きの魚を買ってきなさい」 店中は大喜び。 お祝いをしようと番頭さんはお頭付きの魚を用意した。 ところがお頭付きはお頭付きでも、並んだのはイワシの目刺し。 「これ、イワシの目刺しじゃないですか。若旦那の一世一代の門出に、いくらなんでもケチすぎやしませんか?」 「何を言うか。これもお国のため、倹約の一環だ」 あまりのケチっぷりに丁稚…