今回も前回に引き続き、旧日本軍がフィリピンで起こした「マニラ大虐殺」について解説していきます。 今回は、この事件を引き起こした海軍の岩淵三次少尉についてです。 「最後まで戦え」と命じた男 1945年、フィリピン・マニラ市。日本軍による民間人大量虐殺、いわゆるマニラ大虐殺が起こった背景には、一人の男の存在が大きく関わっていました。 その名は、岩淵三次(いわぶち さんじ)少将。日本海軍の指揮官であり、マニラにおける徹底抗戦を主導した人物です。 この記事では、岩淵三次という人物の生い立ちから戦時中の言動までを掘り下げ、なぜ彼が「最後まで戦う」という決断を下したのかを考察していきます。 岩淵三次の経歴…