「ケイコ 目を澄ませて」(2022)を遅ればせながら見る(高崎映画祭の会場の一つ、高崎芸術劇場ホールにて)。原案はプロボクサー小笠原恵子の自伝「負けないで!」。監督:三宅唱。上演時間1時間39分。 岸井ゆきのの圧巻の演技を見ると主演女優賞を与えないという選択肢はないと思った。多くを語るまでもなく、主役の気迫のこもったすごい映画。 「キネマ旬報」ベストテン1位をはじめ、映画祭の作品賞を数多く獲得した本作は、2022年の年を代表する作品となった。ただ、日本アカデミー賞だけは最優秀主演女優賞のみの受賞で、一般の映画賞との乖離を感じてしまう。 ケイコを演じる岸井ゆきのボクシングの練習シーンが素晴らしい…