日本人の以心伝心、言わぬをよしとする“察し”の文化、話が筒抜けるため「壁に耳あり」といって声を出さなかった、侍のように男は黙って、の気風など。木と紙の家といった音響環境なども影響していたのでしょう。 明治維新後、欧米の文明、文化の急速な導入において、受け入れの優先順は、コピーしやすいところ(=書物)になったことも、これに拍車をかけたのではないでしょうか。もとより中国からの文化輸入も同じでした。特筆すべきは、カナの発明でしょう。 欧米の演劇の作品なども、日本語に訳し、上演しますから、人々はそのストーリーに感動するわけです。ワールドミュージックを輸入しえた柔軟な国、日本では日本の歌い手もそれと似た…