本来、管理職こそが高いコンプライアンス意識を持たなければならない。しかし、管理職による不祥事が後をたたず、筆者も目の当たりにしたことがある。恐ろしいのは、管理職という立場上の力関係で、おかしなことに声を挙げたメンバが不利益を受けやすく、段々と周囲が声を挙げなくなり、コンプライアンスの是正から遠ざかることである。そして、メンバが去っていき、組織力がダウンするか、大きな問題が顕在化してニュース報道の対象になるかのいずれかである。この記事では、管理職におけるコンプライアンス意識の低下のしやすさについて、そして当たり前ではあるものの意外に出来ていない本来あるべき姿について述べる。目次 1.管理職による…