●歌は、「さざれ波磯越道なる能登瀬川音のさやけさたぎつ瀬ごとに」である。 滋賀県米原市能登瀬 県道246沿い万葉歌碑(波多小足) ●歌碑は、滋賀県米原市能登瀬 県道246沿いにある。 ●歌をみていこう。 ◆小浪 磯越道有 能登湍河 音之清左 多藝通瀬毎尓 (波多小足 巻三 三一四) ≪書き下し≫さざれ波磯(いそ)越道(こしぢ)なる能登瀬川(のとせがは)音(おと)のさやけさたぎつ瀬ごとに (訳)小波(さざれ波)が川岸の岩を越すというではないが、越(こし)の国へ行く道の能登瀬川、この川の音のなんとさやかなことよ。激(たぎ)ち流れる川瀬ごとに。(伊藤 博 著 「万葉集 一」 角川ソフィア文庫より) …