1812年6月〜1814年12月
ナポレオン戦争期間中、アメリカ合衆国は中立を保ったが、一方イギリスは伝統的な海軍戦略に基づく封鎖作戦を行っていた。結果としてアメリカの貿易も阻害されることになり、ついに1812年6月にアメリカはイギリスに宣戦布告する。
しかし、ナポレオンの没落で英軍が増強されてしまい、首都ワシントンが陥落、ホワイトハウス(当時は白くはなかったが)炎上とかいう結果に。
結局、そもそもの原因だったナポレオン戦争自体が終了したので派生したこの戦争も1814年のガン条約で終結した。
軍事的にはかなり意味の薄い戦争だったが、戦争中にイギリスとの交易が停止したことで合衆国の自前の産業が発展する端緒となり、「イギリスからの経済的な独立を果たした」とのニュアンスから「第二次独立戦争」と呼ばれることもある。
なお、戦争中に行われたボルティモアのフォート・マクヘンリーの戦いを称えたものが、現在のアメリカ国歌「星条旗(Star Spangled Banner)」の原詩である。