(2019 角川書店) 発刊当時に評判になっていたときに買い求めていた。なかなかこれを取り上げる機会はなかったが、今回ようやく挑戦してみようと思った。いろいろな「むれ」の中にいる特別な一つを見つけるパターンが続き、最後に一匹の蟻が出合うのは多様な姿の蟻の群れだった。深読みすれば今の時流にあっている一冊かな。 「毛がないひつじ」「首が短いきりん」「骨だけの魚」等、色々とシュールなものも取り上げながら、マイノリティの存在に気づかせる(慣れさせる?)。一人だけ別の方向に向かってもいいんだよ、というメッセージはありやなしや…と、そんな解説を低学年の子に訴えるわけではなく、違いそのものを楽しめればいいか…