1-1 現代社会では限りなき利益追求に制限を掛けられるものはありません。 産業人の利益追求が大きくなるに反比例して、神に対する畏敬の念は薄れて行きました。従来の考え方では、人々は、利益追求は神の教えに背くことであり、それには神罰が下ると恐れていました。当初は恐れながら少しずつ利益を増やしていきましたが、ある程度まで来ると神罰が下る様子がないと分かって、一挙に欲望に基づくままに利益の追求に走りだしました。 この姿が資本主義を基軸とした近代ヨーロッパの幕開けとなり、貧富の差が拡大し、強者と弱者が生まれそれに伴い、社会全体の体制や、制度などが再構築されました。またその反動としてマルクス・レーニン主義…